6月はLGBTQ+の「プライド月間」です(訂正版)

少しずつ広がってきた「プライド月間」の取り組みやイベント。
このブログは「発達障害」などをテーマにしたものなのに、どうしてLGBTQ+を取り上げるの?という疑問を持つ方もおられるかもしれませんが、実は深い繋がりがあるのです。
まず、6月の「プライド月間」ですが、その起こりは1969年6月28日の「ストーンウォールの反乱」です。
1960年代以降、世界各地でLGBTQ+の人達による社会運動が広がりを見せました。デモや集会などが行われる中、警察や反対派による嫌がらせ、暴力が続きました。
そんな状況の中で、6月28日の未明、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」にて、警察による不当な捜査が行われました。現場にいたLGBTQ+の人達は、ビール瓶やレンガを警官に投げつけることから始まり、次第に抵抗はエスカレート。日頃の弾圧に対する不満を爆発させるように、数日間に渡る暴動へと発展しました。この「ストーンウォールの反乱」は、LGBTQ+の権利獲得運動の転換点となっています。
※以下、参考にしたサイト※
「プライド月間とは? 2025年のイベントをチェック」
それ以降、毎年6月28日にはニューヨークでLGBTQ+の方々のデモ行進が行われるようになり、1994年には日本の東京でも初めてプライドパレードが行われました。
LGBTQ+の象徴として掲げられるレインボーフラッグですが、これは1978年にギルバート・ベイカーさんによって作られました。今は6色ですが当初は8色で、それぞれの色に意味が込められています。
ピンク: セクシュアリティ
赤:人生
オレンジ: 癒し
黄色:太陽
緑:自然
ターコイズ :マジック
青:ハーモニー
バイオレット: 精神
※参考にしたサイト※
「vivipic」
人が自分らしく、生も性も楽しむ「多様性」を誇らしく表現する、そういう大切なものになっています。
たまたま検索したらヒットしたサイトに東京でのパレードやイベントが載っていましたので、興味のある方は是非ご参加ください。
さて、ではなぜ「発達障害」がテーマのこのブログで「プライド月間」を取り上げたのか。
それは「多様性」という意味で繋がっているからです。「多様性」とは「単にいろいろな人がいる」ということではありません。それは人間一人一人の「脳」や「神経」が違い、それに由来して人間の多様性が存在するからです。ですから、正確には「脳や神経の多様性」、英語では「Neurodiversity」と表現されます。
まさに、「発達障害」は脳や神経の多様性の問題であり、それ故連続体でありスペクトラムです。どこまでが障害でどこからが定型かと簡単に境界線は引けません。
LGBTQ+は「性の多様性」で捉えられています。男と女、トランスジェンダーとシスジェンダーと対立的に捉えることは意味がありません。みんなが繋がっていて、連続体でスペクトラムでグラデーションであるという人間観が大切なのです。
そういう意味で、最近では各性的マイノリティの頭文字を繋げた「LGBTQ」ではなく「SOGI」という言葉が使われつつあります。
「SOGI」とは「Sexual Orientation(性的嗜好)」と「Gender Identity(性自認)」の頭文字を取った言葉です。これは全ての人を網羅する概念で「生と性」の問題は人間みんなの問題だとわかります。
「ニューロダイバーシティ」
「SOGI」ってご存じですか? 多様な性のあり方に寄り添う順天堂医院の新たな取り組みとは?(順天堂大学)
【註釈】記事の第1稿では「LGBTQ+は脳の多様性と関係あるように書いていましたが、アメリカ心理学会が「間違っている」という声明を出している文章を見つけました。誤解を招く表現して大変ご迷惑をおかけしました。謹んでお詫びし、訂正いたします。
“APA Policy Statement on Affirming Evidence-Based Inclusive Care for Transgender, Gender Diverse, and Nonbinary Individuals, Addressing Misinformation, and the Role of Psychological Practice and Science”. American Psychological Association.
この声明には「性同一性障害をトラウマ性ストレスや神経ダイバーシティの現れと誤解すること」と書かれています。
実は7月は「障害者のプライド月間」です。レインボーフラッグとはまた違う「ディスアビリティフラッグ」を掲げます。私のScaffoldingの壁紙も「ディスアビリティフラッグ」です。
来月はそのことも書きたいと思います。

